ジャンル別特化型クライミングシューズ紹介【クライミング】
外岩ではこの岩場にはこれ!というような特化型のクライミングシューズが重宝されたりします。
最近の流行はテクニカルなムーブに幅広く対応できる、柔らかめの一本締めオールラウンドシューズですが、特定の場面で威力を発揮する個性豊かなシューズを紹介します。
スメア最強 ファイブテン チームVXI
消しゴムのごとき柔らかさで、シューズ剛性は無いに等しいチームVXI。
借り物で試しただけですが、つるつるのホールドに吸い付く凄まじいスメアの能力は唯一無二でしょう。必要な時だけ持ち出すサブシューズとして使用する人も見ます。
柔らかいため親指の力が無いと体重に負けてしまいますし、ヒールはゴミとまで言う人がいるくらい脱げるのが不安になるヒール性能ですが、自分の足で登る感覚を鍛えるにはありかもしれません。
花崗岩最強の一角 スカルパ ブースティック
ミウラやカタナレースなどとともに、花崗岩の粒に乗り込む場面でで重宝されているシューズです。試しに履かせてもらったところ、引っ掛ける感じのエッジングは非常にやりやすかったです。
ブースティックの特徴は、ダウントゥ形状と強いターンイン、つま先に仕込まれたシャンクとVibram XS Edgeによる剛性の高さです。
拇指球の関節は若干曲がる余地があるので、スメアもある程度こなせて、花崗岩の岩場で必要な性能を備えています。特化型というには、意外と使いやすいかも・・・
足の形状さえ合えば意外と履きやすく、外岩向けに一足あると重宝するかもしれません。
クラック向け スカルパ テクノX
一度しか見た事がない、日本では手に入りにくいシューズ。
低いトゥボックスにアッパーラバーが設けられ、剛性も高く、クラック向けに使いやすいとのことです。使っていた人は、マッドロックのフッカーが手に入らなくなった後、海外から取り寄せて使用しているとか・・・
同じスカルパから2018年に発売される、マエストロの完成度が気になるところです。
マルチピッチで快適 TCプロ
これは、同じサイズで履いてる人がいないので、試しに履いた事も無いのですが、マルチピッチで快適に登れると外岩の師匠が言っていました。クラックのルートも意図して作られているとのこと。
知らないうちにくるぶしをぶつけていて傷を作る事があるのですが、くるぶしまでガードしてくれるシューズです。
正直マルチピッチでは、限界グレードまで攻める事は無いですし、ゆるめのシューズであればなんとかなるのですが、マルチピッチを快適に登るには一考の余地ありですね。
タウンユースに良いクライマー向けリュックサック(バックパック)紹介【クライミング グッズ】
クライミングジムの行くときにも便利な、クライマー向けのリュックサックを紹介します。
私は仕事帰りのクライミングジム通いで、着換えやシューズ、ハーネスを持ち歩くのにMAMMUTのタウンユース用のリュックを使っています。
ブランドにもよりますが、クライマー向けのモデルは登山用とは趣が違い、引っかかったり動きの邪魔にならないようにシンプルなデザインが多く、シックな色使いの物もあるため気に入っています。
普通の通勤用バックパックと比べると、丈夫さとショルダーベルトの作りの良さが目立ちます。また、クライミング用品を入れるのにちょうど良いくらいの大きめのコンパートメントがあり、普段使いにも便利です。
MAMMUT
SEON COURIER
[マムート] リュック Seon Courier SE 容量:20L 2510-03970 0001 black
- 出版社/メーカー: MAMMUT(マムート)
- メディア: ウェア&シューズ
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タウンユースモデルで、パソコンやタブレットを入れるクッション付きのポケットと、クライミング用品を入れるロールトップの大きな気室があります。
クライマーじゃなくても、一泊の着換えくらいが入る便利なリュックですね。
20リットルは程よい大きさで、大容量の30リットルもあります。
SEON TRNSPORTER 3WAY
[マムート] リュック Seon Transporter 3-Way 容量:18L 2510-04060 0001 black
- 出版社/メーカー: MAMMUT(マムート)
- メディア: Shoes
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オフィス用に、カッチリした四角いモデルが良いなら、ショルダーバッグとしても使える3wayが合いそうです。
NEON SMART
[マムート] リュック Neon Smart 容量:35L 2510-04020 0121 graphite
- 出版社/メーカー: MAMMUT(マムート)
- メディア: Shoes
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ギアやロープを持ち運べてフルオープンできる、ガチクライマー向けモデル。持ち運びできるギアラックみたいなものですね。
岩場で吊り下げてロープで引っ張り上げるために、前後に持ち手がついているのも素晴らしい。
ロープも入る35リットルなので結構大きいです。
Black Diamond
クリーク
岩場でのロープ引き上げのときに引っかかりにくい円筒形です。上部にはロープを挟むためのベルトがついています。
こちらもガチクライマー向けのモデルですが、ポイポイ物を放り込んで紐を絞ればOKの手軽さが素晴らしく、私は街でも重宝しています。
小さいモデルは20リットルからあります。ちょっと変わった形で、おしゃれ?でしょうか。
クリークトランジット
Black Diamond(ブラックダイヤモンド) クリークトランジット32 BD55000 ブラック ワンサイズ
- 出版社/メーカー: Black Diamond
- メディア: Luggage
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クリークをベースに、よりタウンユースを意識した形に作り変えています。筒っぽい雰囲気は健在です。クライマーが見れば、オッと思うかもしれません。
気室が複数あり、クライミング用の荷物とそれ以外を分けやすいところが便利ですね。
ガチ勢御用達のモデルが、割と多い(笑)
この辺りは、背負っているだけで、知っている人はクライマーかな?と思う物ばかりですね。
クライミング時、岩や木の枝にギヤ類(カラビナ、クイックドロー、カムなど)が引っかからないように中に収納したりハーネスにつけますので、どちらかというと、アクセサリー類はガチャガチャさせないほうがそれっぽい感じになります。
初心者向けおすすめビレイデバイス【クライミング ロープクライミング リード】
リードやトップロープなどで必要となる、最初の一個におすすめのビレイデバイス(ビレイ器)を紹介します。
レビューやまとめは出尽くしてますので、個人的な知り合いへの説明用に近いです。
ビレイデバイスの種類や、選び方は各人色々考え方があると思いますが、人に聞かれたとき私は以下の観点で無難な物を勧めています。
- 習熟している人が多く、アドバイスを受けやすい。
- 重い人のビレイ、細いロープでのビレイでも比較的使いやすい。
- 懸垂下降、アルパイン、マルチピッチなど幅広く使えて、買い替えの必要が少ない。
- 実績か豊富で、ロープやカラビナの相性の悪さがなどが出尽くしている。
触ったことのあるものを挙げます。機能的にはどれも大差無いですが、私はBDのATCガイドを使っています。
Black Diamond(ブラックダイヤモンド) ATCガイド BD14014 ブラック
- 出版社/メーカー: BlackDiamond(ブラックダイヤモンド)
- メディア: スポーツ用品
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ブラックダイヤモンド ATC パイロットのレビュー【クライミング】
ブラックダイヤモンドのブレーキアシスト機能付きビレイでバイス、ATCパイロット(Black Diamond ATC pilot)を使用する機会があったのでレビューします。
ATCパイロットの紹介
商品紹介サイトを貼っときます。(手抜き)
メリットと使った感想
私の場合は、ジムでのビレイか、シングルピッチのボルトルートに限っての使用になります。マルチピッチでは元々使えず、ロープを自分の意志通りに流せないので、カムやナッツ、ナチュラルプロテクションの対応に不安があるからです。
用途は限定されますが、メリットも大きいと感じます。
基本的には、ブレーキアシスト機能に頼らなくても大丈夫なようにビレイをするべきです。
ですが、ジムなどビレイの回数が多い場面で、何千回もビレイして絶対に一度もミスをしないか?と問われた時に、やはりブレーキアシスト機能があった方が良いと思います。
また、他のセミロック式のオートビレイでバイスは、副作用として繰り出し時に引っかかる物が多いのですが、ATCパイロットは比較的繰り出し時の引っかかりが少ないと感じます。
今まで触ったロック機能付きのビレイデバイスの中では、最も直感的に操作しやすかったです。
カラビナとの相性
ベーシックカラビナや、ロック機構がATCパイロットに引っかかって制動が効かなくなるタイプは禁止で、HMSを使用するというのはまあよく分かる制約ですね。
ビッグエアーパイロットパッケージで、カラビナとセットになって売っています。
ロープとの相性試験も一番手厚く行われていると思われますし、カラビナが不意にひっくり返ったりしないロック機構は、ATCパイロットを使う上では合理的です。
多少値段は上がりますが、併せてセットで買うのが無難でしょう。
Black Diamond(ブラックダイヤモンド) ビッグエアーパイロット パッケージ BD14025
- 出版社/メーカー: BlackDiamond(ブラックダイヤモンド)
- メディア: その他
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初心者向きかどうか
初心者の1つ目に進めている人もいますが、条件付きだと思います。
ビレイの技術は、初めてでも、正しいやり方をちゃんと予習して、理解してから実地で教えてもらう必要があります。
そんな中で、周りで誰も使っていないデバイスを使う場合は特に、自分で勉強して、自分で練習して、実地でのリスクもふまえて使いこなす責任があります。
上級者でも、習熟度、実績などからビレイデバイスに関しては保守的な人も多いため、このタイプのビレイデバイスを触った事が無い人も一定数いると思われます。
初心者は教えてくれている人が使った事が無い場合は、最初はおすすめできないです。
また、ATCパイロットでは、マルチ、アルパイン、懸垂下降はできませんし、クラックでは前に書いた通り、弱いプロテクションの場合にロープを意図的に流して墜落の衝撃を和らげる事が難しいです。
こういった用途で使用する場合は素直にATCガイドなどを選ぶほうが無難だと思います。
Black Diamond(ブラックダイヤモンド) ATCパイロット BD14020 ブラック
- 出版社/メーカー: BlackDiamond(ブラックダイヤモンド)
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Black Diamond(ブラックダイヤモンド) ATCガイド BD14014 ブラック
- 出版社/メーカー: BlackDiamond(ブラックダイヤモンド)
- メディア: スポーツ用品
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おすすめクライミングシューズのサイズ感とレビュー一覧【クライミングシューズ ボルダリング】
個人的に、今まで履いてきたクライミングシューズのサイズと、これまで書いたレビュー記事をまとめました。
結構意見は偏っていますが、参考になれば幸いです。
レビュー記事一覧
使用シューズとサイズ一覧
足のサイズは素足で25.3cm、甲は低めで、幅は普通か日本人としてはやや細めです。
指の長さは並み程度で、やや人差し指が長め、エジプト型に近いギリシャ型です。
あまり攻めずに履くのが好きで、柔らかシューズ好きです。
気に入って主力で使ったことがあり、リピートしたシューズには◎をつけました。
スポルティバ
- スクワマ◎ EUR38
- ソリューション◎ EUR38
- (ソリューション リブート EUR38 試し履きのみ)
- カタナ EUR38
- コブラ EUR37 (伸びる前提、最初はきつめ)
- パイソン◎ EUR37 (伸びる前提、最初はきつめ)
- マーベリック◎ EUR38
- ミウラ◎ EUR37h
- ミウラVS EUR37h
- ミウラウーマン EUR37h
- フューチュラ EUR38
- ジーニアス EUR38
ファイブテン
- アナサジベルクロ◎ US7〜7h
- アナサジレース◎ US7〜7h
- アナサジアローヘッド US7h
- ブラックウィング US8
- ホーネット US8
- ドラゴン US8
- ハイアングル◎ US8
スカルパ
- インスティンクトVS EUR39〜39h
- ドラゴ◎ EUR39h〜40
- ブースターS EUR39h
- フューリアS EUR39h〜40
マッドロック
- シャーク2.0 US7
- アガマ US7
- フラッシュ US7
貰い物もあるにしても、何故こんなにたくさん消耗しているのか…
スカルパ、マッドロックは比較的サイズが安定していますが、スポルティバとファイブテンはモデルによってかなり変わっています。
この中では、スポルティバが同じサイズ表記でも作りが大きめで、サイズが小さいものが合うと感じます。スポルティバから他社に乗り換えるときは、攻めすぎに注意です。
クライミングシューズ分解記事
クライミングシューズを愛するあまり分解しています。誰得の分解情報です。
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スカルパのクライミングシューズの足型まとめ【クライミングシューズ ボルダリング】
クライマーにとって、クライミングシューズに足が合うかどうかは切実な問題ですよね。
痛いからサイズを上げればよいかというと、そうもいかない。
スカルパのサイトに足が合うかどうかを大きく左右する、ラスト(木型)の情報があったのでまとめました。
そもそもラストって何?
シューズを製造するとき、昔は木型、今は樹脂型をベースにして、アッパーの形を決め、ソールなどの構造を作り込んでいきます。
ラストはシューズの内側の空間の形を決めるので、足が合うかどうかに与える影響がとても大きいです。
クライミングシューズの場合、ラストの形状の違いによって、機能性も大きな影響を受けることになります。
足に合うかどうかは、シューズの硬さ、ラバーの貼り方、レースアップかベルクロかなどにも左右されますが、足が合うシューズとラストが同じだとそのシューズも合うケースが多いです。
スカルパのラストの種類とシューズ
FF フォースV、インスティンクトJ、ヘリックス、ヘリックスWMS、ベロシティV
FN テクノX
FNW テクノX WMS
FH マーゴ
FR ベイパーV、ベイパーXSGE
FV インスティンクトレース、インスティンクトVS、インスティンクトVSR、インスティンクトSR
FZ ドラゴ、フューリアS、キメラ、ブースターS、ブースティック
2018年新作のマエストロは、新たにラストを起こしていますね。どんな形か気になるところです。
足がいまいちが合わない場合も、女性向けでラストが違うものもありますし、ラストが変わるようにシューズを履き比べると、同じメーカーのシューズでも履き心地が変わって、合うものが見つかるかもしれません。
スカルパ フューリアS レビュー(2018年新作モデル )【クライミングシューズ ボルダリング】
スカルパ フューリアS (Scarpa Furia S)を購入しました。ドラゴと比較しながら登ったのでレビューします。
特徴
フューリア無印やドラゴの路線を引き継いで、基本的にはかなり柔らかい系統のシューズです。
ソールも定番のVibram XS Grip2で厚さは3.5mmと、薄めで足裏感覚重視となっています。
ダウントゥ、ターンインはドラゴと同様にキツめですが、シューズ自体が柔らかいので変形しやすく、履きやすい部類ですね。
スポルティバやテナヤで採用されているストラップでアッパーを絞めるシステムが、スカルパでは初めて採用されています。
スカルパのシューズの設計思想はスポルティバと違って、アッパーのレザーやマイクロファイバー生地には荷重を負担させない傾向が強いようです。
堅実な作りで、アッパーが伸びて緩くなったり、攻めすぎて壊れたりしたことがないのですが、フューリアSもその思想を受け継いでいるようです。
荷重はラバー、ストラップ、ナイロンテープなど、しっかりした部材で負担していて、アッパー素材は柔らかいですが、シューズの構造の作り込みは相変わらずしっかりしています。
ドラゴとの主な違い
フューリア無印と比較すべきかも知れませんが、ドラゴしか持っていないので、ドラゴと比較します。
アッパー
ストラップシステムで、アッパーの拘束が強まっています。
ドラゴの特徴の一つは、柔らかさとアッパーの拘束の緩さから来る自在性ですが、立ち込みやヒールカップの固定を考えると弱点でもあります。キメラの方がアッパーの拘束が強くて、ヒールフックや立ち込みに向いていましたが、フューリアSでは両立させるバランスを狙っているようです。
ドラゴは、つま先が曲がったときにアッパーが横に伸びて力が抜けます。フューリアSはストラップが、横に伸びやすい部分を止めています。
トゥを反らせる自在性は若干ドラゴより劣りますが、履いたときのサポートを強めて剛性感を出し、使い勝手のバランスを向上させています。
ストラップシステム
ドラゴのベルクロとは、スリングに引っ張られるナイロンテープの位置が違います。
ダイレクトに土踏まずを持ち上げる方向になり、フィット感の向上に一役買っています。
ヒールカップを固定するナイロンはドラゴと似ています。これは、スポルティバのソリューションのように、良い角度で力が負担できる方向です。
ストラップは幅が広めで、他社の欠点を学んで切れにくい工夫を入れているようですが、耐久性を判断するのはこれからですね。
ソール
アウターソールの厚みは同じです。ミッドソールがつま先に入ってつま先の剛性を上げているのも同じでした。アッパーの剛性が上がっている分、若干ドラゴより立ち込みやすいです。
IPRシステムと名付けられた、つま先からヒールを繋げ、力を伝える構造が採用されています。セパレートタイプのシューズは、かかとにかかる体重をつま先に伝える事が難しいため各社工夫をこらしていますが、これもその一つなのでしょう。新しい構造は耐久性が気になるところですが、体重を支えるには理にかなっています。
ヒール
IPRシステムのトゥからヒールまでつながる青いラバーが目立ちます。
ヒールの形は前のフューリアの路線に近そうです。
ヒールのソールは細くなっていて初代フューリアを思い出しますね。側面を包むラバーが厚くなったので、ヒールをかける部分の履いた状態での剛性はドラゴよりは上がったように感じます。ただ、柔らかめであることには変わりないので、スポルティバのsヒールのような硬いヒールが好みの人には合わないかもしれません。
ヒールループは土踏まず側のゴムの広がりが小さくなり、細くなっていて、キメラに近いヒールループ形状になっています。あえて細くする事でゴムの可動域が広がり、土踏まずとかかとの骨を固定する力が強くなっています。ゴムのテンションそのものも上がっていて、ヒールのフィット感が向上しています。ストラップを締めなくても、かかとに食いついてきます。
ヒールのフィット感はスポルティバの、特にパイソンに近づいているように感じました。とても良いです。
アッパーの拘束が強まったため、ヒールにかかる力がアッパー側に逃げにくいこともあり、全体的にヒールの完成度はドラゴより向上しているように感じました。同系統のキメラと比較すると、樹脂が入ったキメラのほうが硬いです。
Instinct VSと比較すると、ソールが柔らかいので、個人的にはInstinct VSのヒールの方が好きです。
ただ、正直ヒールの好みは難しいところなので、ヒールフックが上手い人の意見を聞いてみたいところです。
サイズ、足型
シューズの外観のターンイン、ダウントゥはほぼ同等と感じました。ラストもScarpaのHPにドラゴやキメラと同じFZとあるので、同一のようです。しかし、トゥも含め全体の剛性が変化していますので、足を入れた感覚は若干違いを感じました。
指先のアッパーラバーの穴は面積が増えて、指関節が偏って当たる人でも痛みを和らげる工夫がしてあります。
シューズのサイズは、素足が25.3cm、甲は高くない足でドラゴを39h〜40で履いていましたが、同じ感覚でした。ジム用に緩めに買ったので40ですが、素足の本気用だと39hがよさそうでした。柔らかいのでその気になればもっと攻められはします。
ドラゴをゆるゆるで履いていた人は、フューリアSの良さを活かすために実際に足を入れて拘束感を調整した方が良いでしょう。
他のシューズとのサイズ比較は、別記事に書いています。
スカルパの足型、ラストについては、以下の記事に書きました。
全体
基本的には柔らかめのシューズですが、ドラゴよりは拘束感が強めになり、立ち込みやカキコミはしやすくなっています。ヒールの完成度も上がり、よりバランスの良いシューズに仕上がっていると思います。
ドラゴが合っている人は、一度浮気をしてみるのもありかと。
ドラゴの自由度をとるか、フューリアSのバランスの良さと完成度をとるか悩ましいですが、オールラウンドに使えそうです。コンペシーンなどでも活躍できる実力のあるクライミングシューズに仕上がっていると予想します。
値段も2万円を切っていますし、これは流行りそうですね。
IFSCクライミングワールドカップ で、Stasa Gejo選手やMichaera Tracy選手が使ってました。