ボルダリング好きエンジニアの雑記帳

クライミング、ボルダリング、モノづくりについて情報が少ないなーと思った事を書いていきます。

2019年発売予定、各社の新作クライミングシューズ 【スポルティバ ファイブテン スカルパ イボルブ など】

2019年発売のクライミングシューズ、クライミングギア情報が以下のサイトにありました。

細々このサイトでも見つけたものを紹介していましたが、ヨーロッパ発売のものについてですが、まとまった情報がのってます。

 

http://blog.weighmyrack.com/over-100-new-pieces-of-climbing-gear-coming-in-2019-us-europe-edition/

 

シューズ名を乗せておきます。

 

La Sportiva

  • Katana 二本締めベルクロ
  • Katana Wms 二本締めベルクロ
  • Python 一本締めスリッパ
  • Testarossa レースアップ

 

Scarpa

  • Arpia 一本締めストラップシステム
  • Arpia WMN 一本締めストラップシステム
  • Furia 80  一本締めストラップシステム 80周年記念モデル
  • Instinct VSW 一本締めベルクロ
  • Vapor V 二本締めベルクロ
  • Vapor V WMN 二本締めベルクロ

 

Five Ten(Adidas

  • Aleon 一本締めスリッパ
  • Asym 二本締めベルクロ
  • Dragon VCS 二本締めベルクロ
  • Dragon Lace レースアップ
  • Grandstone レースアップ、マルチピッチ用?

 

evolv

  • Phantom 一本締めストラップシステム
  • Venga Kids向け 一本締めストラップシステム
  • Kronos ベルクロ+ストラップシステム
  • Kira ベルクロ+ストラップシステム

Tenaya

  • Ais 二本締めベルクロ
  • Mastia 一本締めスリッパ

 

Ocun

  • Ozone 二本締めベルクロ
  • Ozone Plus 二本締めベルクロ
  • Ozone Lady 二本締めベルクロ
  • Oxi Lady 一本締めスリッパ
  • Jett LU レースアップ
  • Jett QC 二本締めベルクロ

 

Butora

  • Sensa スリッパ

 

Boreal

  • Ninja スリッパ

 

Black Diamond

  • Zone 二本締めベルクロ

 

So ill

  • New Zero  一本締めスリッパ (発売済
  • Free Range LV  一本締めスリッパ(発売済

 

Red Chili

  • Voltage 二本締めベルクロ
  • Ventic Air 二本締めベルクロ

 

Eb

  • Neo 二本締めベルクロ
  • Modjo 二本締めベルクロ
  • Electron 二本締めベルクロ

 

イボルブのPhantomは、しっかり足を固定できそうなストラップで、大胆にアッパーを覆うラバーはAgroに似てます。Phantomは注目株ですね。

 

ファイブテン(アディダス)は、ドラゴンが全く新しい見た目で出るようです。Aleonのできも気になります。

テナヤのMastiaは、テナヤ初の一本締めスリッパなので、できが気になるところです。

 

あと個人的に気になるのは、evolvのキッズ用シューズvengaが、ヒールも締める事ができる構造になっていて使いやすそうなところでしょうか。

 

 

Boreal Mutant Climbing Shoe カラー: グリーン

Boreal Mutant Climbing Shoe カラー: グリーン

 

 

クライミングジムのリーチ課題は是か非か【クライミング ボルダリング】

最近、上手い人から初心者の人まで、いろいろな人とセッションをする機会が増えて、リーチが短い人とも話す機会も多かったので、少し考えてみました。

結論は特にないのですが、考えをまとめたものを書きます。

 

ジムを外岩の練習として捉える場合

外岩のトレーニング場所としてジムを考える場合は、ジムでは練習が不足しがちな課題があると思います。リーチに関する部分では、以下でしょうか。

  • 身長が高い人が腕を伸ばしてやっと届く課題
  • 身長が低い人がコンパクトに体を折り畳む課題

想定ムーブと違うムーブを繰り出す事もあるので、練習できないかと言えばそうとも言えないのですが、やはり使うケースは少ないと思います。

外岩は人間のリーチなんて忖度してくれないので、リーチのある人がリーチを武器にするのは当然かと思います。(人間が課題を作る以上ある程度は限定されるが)

そういった外岩での課題を落とす事に重きを置くのであれば、ジムでリーチが無ければ登れない課題も練習した方が良いし、レギュラー課題とするかは疑問ですが、ある程度そういった課題を用意する事は正当化されると思います。

 

コンペで勝つ事、ジムでのグレード向上を目標と考える場合

コンペでは極端な身長の選手しかできない課題は、極力排除される場合が多く、外岩を相手にする場合と比べて極端な課題を設置する必要は低くなりそうです。

しかし、どういうムーブがどこで役に立つかと言うのは分からないので、トレーニングとしてはやっておいて損はしないはずです。

技術の向上を意図するのであれば、リーチ依存の大きい課題も用意されていても良いのかなと思います。

 

単純に趣味、楽しみとしてクライミングを行う場合

ジムでも、グレードの向上に重きは置かないで、楽しみや健康のために登っている人も一定数いると思います。

初心者〜中級者をメインターゲットとして、クライミングの入り口としての機能を重視するジムもありますし、そういったジムで極端な課題が多いと言うのは違和感を覚えます。

また、ジムの課題を落とす事が目標になっている人もいますので、そういった人のやる気を削がないというのも考慮すべきなのでしょう。

 

コンペで身長が低い人も優勝している話について

これって良く言われますよね。

ただ、コンペ課題は身長がある程度低い人でも不可能課題にならないように、注意を払って作られている場合が多いと思います。(時にはそうじゃない課題が物議をかもしたりしますが)

メンタルの持ちようとしては身長の低い人の活躍は励みになりますが、ジムではさすがにそこまで注意して課題を設定する事は難しいですし、リーチが低い人が登る場合は全く違うムーブになるケースや、グレード感も違う場合があるのは仕方ないでしょう。

 

ジムの課題作りは難しいと言う話

ごちゃごちゃ書きましたが、結局はジムのコンセプトとか、どういう人がそのジムに多いのかによって課題は設定されるべきですが、それでも遠いホールドを取るというのが難易度の重要な指標になる以上、リーチとかグレード感というのは難しい話題だなと思います。

いろいろな人がクライミングをしていますし、〜さん○級なのにできないのとか、自分が登れたムーブを押し付けたりとか、自分の感覚を人に強要しないように気をつけていきたいと感じました。

 

クライミングと筋トレについて【ボルダリング トレーニング】

ライミングには筋トレはいらないとか、キャンパシングは必要だとか、体幹トレーニングは良いとか色々聞きます。

 

ある程度自分の中の考えがまとまったので書きます。

 

太っている人は体重を減らすべき

体脂肪率が高くて、太っている自覚がある人は、ランニングなどで筋トレの前に体重を減らすべきだと考えます。

ライミングでも痩せますが、ランニングなどの有酸素運動を組み合わせたほうが良いと思います。

体重があってもある程度は登れますが、ケガの予防にもなりますし、小さなホールドを持てるようになります。

 

初心者、初級者は筋トレは基本不要

ムーブを体に経験させる方が優先ですし、この段階は自分の弱点もはっきりしません。

登りながら必要な筋肉の使い方を知ることが優先されると思います。

 ただ、筋肉が邪魔になるほど筋トレするのはなかなか大変ですし、他のスポーツや健康のためにトレーニングすることは悪くないと考えます。

 

 中級者の場合

2級〜初段くらいのレンジの人を考えると、ムーブの洗練と、保持力や筋力の強化が必要な段階に入っていると思われます。

前腕を刺激する保持力のトレーニングは、回復も早いこともあり、積極的にとりいれてよさそうです。

 

体幹や上腕は、ケースバイケースと考えます。

他のスポーツなどで保持力以外の弱点が現れていない人もいるので、そういった人は筋トレは不要でしょう。

週3回以上登る人も、筋トレ不要なケースが多いと思います。筋力が回復する前にジムに行く事になるからです。ただし、バランス良く多くの種類の課題を、いろいろなムーブでこなす必要があります。

週2回以下しか登らない人は、筋トレをしたほうが上達が早いと思います。特に、前腕、体幹、バランス感覚は短期間で弱くなるので、意識的に刺激すべきでしょう。

 

弱点をカバーし、バランスを整える筋トレ

段クラスの上級者以上の場合は、私がどうこう言える人たちではないのですが、筋トレを取り入れても良いと思っています。

数年間クライミングをして、得手不得手がわかっているでしょうし、苦手なムーブや左右のバランスを整えるトレーニングが取り入れられれば、更に強くなると思います。

また、クライミングでは最大でも自重+飛び出しの荷重までしかかかりません。あと少しの余裕がムーブの安定を生むとすると、筋肉を育てるためのトレーニングとしては荷重不足のケースがあります。育てるべき筋肉に安定して負荷をかけることも簡単ではありませんので、狙った箇所を狙って強化するなら筋トレは効率が良いでしょう。

 

体重のコントロール

これは私自身数kgの体重調整ができているわけではないので分かりません。今持てていないホールドを持つために向き合っていくべきかと考えている最中です。

170cm、60kg、体脂肪率10%程度で、まだ体脂肪を落とす余地もあります。体型維持のために、一応ランニングはしています。

ムーブや足置きにもまだまだ沢山改善の余地があるので、試行錯誤していくつもりです。筋肉量を減らしてまで体重を軽くする事を考えるにはまだ早そうです。

 

個人的な結論

  • 筋トレすべきかどうかは、クライミングの頻度と筋肉の付き方などによる。
  • つけるべき箇所、バランスを整えるべき箇所が分かっているなら筋トレは効率が良い。
  • たくさんの課題をこなすほうが大事というのは一理あるが、色々な種類の課題を継続してこなす必要がある。

 

当たり前といえば当たり前の話ですが、誰かの役に立てば幸いです。

ファイブ・テン(アディダス) 2019 新作アレオン(Aleon)情報【クライミングシューズ ボルダリング】

ファイブテンの2019年新作は、全く新しいシューズになりそうです。

ファイブテンがアディダスに買収されて、アディダスの技術も投入され始めたようです。

生産地は中国という噂があり(真偽不明)、もとのファイブテンの工場は、アンパラレルのシューズを製造するようですし、製造者が変わるようですね。

 

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リリースが近いAleonは、Fred Nicoleのような控えめな見た目を持ちながら、最も困難で最急なルートとボルダーの問題を解決するために必要なクオリティを提供します。

Five TenとNicoleはマイクロファイバーアッパーをストレッチに抵抗するように設計しました。 ”プライムニット”は靴を軽量に保つのを助けながら、エンクロージャを構成し、足首を快適に保ちます(男性サイズ9の靴1本につき7.5オンスと広告してます)。

積極的に形作られたラストとミッドソールは、大きなオーバーハングの小さなホールドをトーイングするときに精度とパワーを高めるためにわずかな減速を目指しています。 実証済みのステルスC4によって、最も要求の厳しいプロジェクトで効果的な武器になるようなシューズに仕上がっています。

 

https://gearjunkie.com/five-ten-aleon-bouldering-shoe-fred-nicole

 

 

www.youtube.com

 

緩めのダウントゥと、極端ではないターンインで、形はハイアングルにも近いように見えます。

4方向に伸びる黒いニットで、アッパーからくるぶし近くを包むとのことで、これはアディダスの素材を使用していると言っています。

ソールはハイアングルなどと同じStealth C4で、ファイブテンの中では硬めのソールです。

ソールはセパレートのようで、前半分が分離していますが、後ろ半分のソールと直接接着されているので剛性は確保されそうです。

 

スリングショットに特徴があり、ヒールのラバーに切り込みを入れて、一枚で作っていたファイブテンでは珍しく、スリングショットが独立したラバーになっています。スポルティバやスカルパなど、他社の流行りの形に近い形で、ヒールのフィット感が良さそうに見えます。

 

スリングショットは、土踏まず付近できれこみがはいり、2本に分かれています。クアンタムVCSで使用されていた構造です。踵を固定する目的と、土踏まずをサポートしてつま先まで力を伝える目的を両立させるには良さそうですが、出来栄えはまだわかりませんね。

 

また、試験場、材料に加えて、品質保証でもアディダスに買収された恩恵を受けているとあります。シューズの形状の管理にやや難があった、ファイブテンのシューズですが、品質が安定するようになったらさらに魅力的です。

 

アンパラレルの情報は下のページに書きました。

 

sphendon.hatenablog.jp

 

 

 他社の情報は、以下に置きました。

 

sphendon.hatenablog.jp

 

sphendon.hatenablog.jp

 

 

スポルティバ 2019 新作はパイソンとテスタロッサのリニューアルを予定【クライミングシューズ ボルダリング】

発売からかなり経っているスポルティバ(La Sportiva)のパイソン(Python)とテスタロッサ(Testarossa)ですが、ついにリニューアルされるようですね。情報がブログと動画に上がっていたので紹介します。

どちらも根強いファンがいますので、どうなるか気になるところです。

 

パイソン2019年版

今までのオレンジに加えて、グリーンアップルが追加されるようです。デザインも一新され、トゥラバーやアッパーの伸縮素材が見える部分の形が変わっています。

ヒールも何やら説明が書かれていますが、詳しい事はよく分かりませんでした。

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コンペの世界向けと、最大の感度が要求される屋内の人工壁での使用のために設計されたPythonの新しいデザインです。


ヒールフックやリバース・ホールドに特に適しています。


Pythonは、ヒールフックの時に足を適切に拘束し、ヒールフックや極端な使い方でシューズが脱げることを防ぐVelcroストラップによる、革新的なクローズソリューションを使用したぴったりフィットするシューズです。


かかとの構造も革新的です:
シェル構造の利点を失う事無く、伝統的な構造のかかとでの感度も失わない、非常にグリップし、ぴったりフィットするラバーを使用しています。

トゥフック用に設計されたインサートのおかげで、非常にグリッピーなラバーが前面にも現れます。


 ソールはVibram Xs grip 2コンパウンドで最大限のグリップ性を実現しています。

Python, the reference point for competitions.

引用元:http://www.mountainblog.eu/product/la-sportiva-python-summer-2019/

※reference pointは、基準点、原点と言った意味ですので、コンペのためのシューズ全ての比較対象となる基準、スタンダードであると良いたいみたいです。)

 

翻訳は怪しいのでご了承ください。

動画はこちら。ポルトガル語で内容はイマイチよく分かりませんでした。

シューズの全体像が見れます。

 

www.youtube.com

 

トゥのラバーに凹凸が入ってトゥフックがよく止まりそうな雰囲気に見えます。

パイソン使いの人は非常に気になりますよね。

 

 

テスタロッサ2019年版 

スポルティバの中でも異彩を放つテスタロッサ。つま先の剛性感と踏み心地は他のシューズには無い感触でしたが、リニューアルされるようです。

ぱっと見た感じでは、薄くて使いずらかったヒールに大きなてこ入れが入ったようです。見た目も黒と赤を基調としていて、大きく変わってますね。

 

 

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有名なTestarossaモデルの美点を再設計した、足を使って岩を感じる人々に捧げられたぴったりなクライミングシューズです。

合成素材と天然素材を完璧に組み合わせたこの靴は、快適性と技術性の間の理想的な妥協点です。

 つま先とかかとだけにライニングを使用し、中央部分はライニング無しにすることで、通気性と革の快適さと、ライニングありの靴の精度と耐久性と組み合わせることができます。

特許取得済みのエッジランディングシステムは、靴の機能に活発な役割を果たし、足底のテンションを徐々に分配します。

 非対称レーシングシステムは、内部のボリュームのカスタム調整を可能にします。

履物の前部のみにソールを配置する特有の構造システムは、アーチのより良いフィット感を可能にする一方、かかとはヒールフックの性能を向上させるように設計された最新の構造を採用する。

Testarossa, an instant classic。

引用元:http://www.mountainblog.eu/product/la-sportiva-testarossa-summer-2019/

※ instant classicは、直訳だとできてすぐに古典になるもの、というような感じです。将来、古典になるに違いないくらい素晴らしいと言いたいようです。

 

動画もありました。こちらは英語でしゃべってくれてます。

www.youtube.com

 

やはり、真っ赤なヒールカップが目を引きます。今までの薄いヒールのゴムと比較すると、ヒールフックをかけても痛く無さそうですが、実物が気になるところです。

 

名前ははっきりしないけど使えるボルダリングのムーブ紹介【クライミング ボルダリング】

ライミングのムーブって、メジャーなものはそんなに多くはないですよね。

今回はそんな中で、特別な名前がついていないけれど使えそうなムーブ、英語だと名前がついているムーブなどを紹介してみます。

 

Bicycle (バイシクル)

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日本語の名前を私が知らないだけかもしれませんが、英語圏の人達はbicycleと言っていました。

片足はトゥフック、片足はつま先で踏んで挟み込んで止めます。たしかに自転車をこいでるときの足に似てますね。

これは強傾斜、特にルーフの必須ムーブで、決まれば安定感があります。レストにも便利です。

 

ダブルヒール?

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両足でヒールフックを決めて、がっちり固定する方法です。

動画のパターンは両足の高さが同じくらいですが、片足で体重を支えて、片足で振られ止めしたりとバリエーションがあります。

ヒール大好き人間なのでよく使うのですが、使わなくても解決できる場合も多いのでそんなに見ない気もします。体を固定できるので、なかなか便利です。

 

壁走り?


THE NORTH FACE CUP 2018 FINAL ROUND Women's Division 1

 

第1課題で、アンダーホールドを持って、壁を蹴りって突っ張りながら体を持ち上げています。ハンドホールドが良いと、壁に足を突っ張って両足をホールドから離す事ができます。

スメアリングなのですが、両足をホールドから離すという発想が、結構頭から抜け落ちる事があるので挙げてみました。

ジムだと、”ホールドが用意されているので、ホールドに足をのせるはず”と言う先入観でこのムーブが浮かばない事があるんですよね。

上手く使えば色々できるかも・・・

 

 Rock Over (動的な乗り込み?)

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 乗り込みは必須の基本動作といえばそうなのですが、定義が曖昧なような気がします。(私が不勉強なだけか?)

Rock Overは岩の上に乗り込むと言う意味なので、日本語と似たようなものらしいのですが、お前はRock Overがへたくそだから練習しろと言われた時に見せてもらったのが、動画の動的にスッと乗り込む動きでした。

ヨーロッパのクライマーは、スラブや垂壁のバランシーな動きが上手な人が多い気がしますが、どうやら動的にスッと立つムーブを(動画のようなハイステップに限らず)かなり意図的に練習しているようです。

外岩をやる人は自然と覚えるはずですが、ジムでも早いうちから練習しておくべきムーブですね。

 

Rose Move (遠いクロスムーブ)

www.youtube.com

 

極端に遠い内側出しのクロスムーブをRose Moveと呼んでいるようです。思いっきり腕を伸ばして、支持手よりも頭が先に行くケースもあります。

必須の場面は限られますが、マッチができないポケットなどから、遠いホールドをどうしてもクロスで取らなければいけない時に使えるムーブです。手を交差させて届かなくても、あきらめずに頭を突っ込んでみると良い事があるかもしれません。

 

サイファー の名称について

サイファーは使う事も結構あると思いますが、あまり海外勢に通じない気がします。"pogo" (玩具のポゴスティック、ホッピングのこと)とか、"Moon kick"と言ってるようです。

また、アウトサイドフラッギングのフラッギングしている足を、動的に振り出しているというイメージでとらえている人もいて、上級者でも確立したムーブとして捉えていない人もいました。確かに、サイファーとは言わないまでも、アウトサイドフラッギングの足で少し弾みをつけたりはしますし、言われてみればそうだなーと感じました。

 

スポルティバ クライミングシューズの足型情報まとめ 【クライミングシューズ】

以前よりは他のメーカーのシューズを履いている人も増えましたが、今もスポルティバのシューズを履いている人をたくさん見ます。

レビュー記事などには足型情報とかが載っていますが、海外のスポルティバのサイトに公式情報がありましたので紹介します。

 

La Sportivaの足型情報

以下に、足型、ダウントゥ、ターンイン、ミッドソールなど、細かい情報の一覧があります。マーべリンクのソールがXSedgeとありますが、Grip2の間違いですね。

https://www.sportiva.com/media/wysiwyg/Product_Charts/ClimbingComparisonChart2017_lowres_Page_2.jpg

 

ぱっと見でボリュームの情報が分かりやすいのがこちら。

https://www.sportiva.com/media/wysiwyg/Product_Charts/ClimbingComparisonChart2017_lowres_Page_1.jpg

 

足のボリュームが大きい人は、テスタロッサジーニアス、スピードスター、ミウラVSあたりをすすめていますね。

 

ラスト(樹脂型)の情報

PD85 ターンインがかなりきつい

 

PD75 ターンインがあり

  • フューチュラ
  • ソリューション
  • オタキ
  • ミウ
  • ミウラVS
  • カタキ
  • スクワマ
  • マーベリンク

WPD75 PD75の女性向け ローボリューム版

  • ソリューション ウーマン
  • オタキ ウーマン
  • ミウラ ウーマン
  • ミウラVS ウーマン

PD55 ターンインはほどほど

  • TC Pro
  • カタナレース

RL45 ターンイン少なめ、フラット

  • タランチュラ
  • オクシジム

 

RN25 ターンインはほどほど、ダウントゥもきつくない

  • ミトス
  • ミトス ウーマン

 

テスタロッサジーニアス、カタナレース以外の主要なシューズはほとんど同じラストで作られています。

明らかにつま先のダウントゥ具合やボリューム感がが違う物もあるので、作り込みで差を付けているのでしょうか。ちょっと謎です。スポルティバの場合は、ラストが同じでも要注意だと思われます。

 

ミッドソールは、LaspoFlexなる物が入っているようです。

マーベリックはノーシャンクなので無し、スクワマは0.8mm、ソリューションウーマンは0.9mmで他の物よりも薄くなっています。柔らかさを出すためなのでしょう。

テスタロッサはつま先の硬さが特徴ですが、一つだけつま先に3D Hytrel Insertが入っていると言っています。Hytrelはデュポンの熱成形樹脂です。

 

毎年日本語でこの資料を作ってほしい・・・