ボルダリング好きエンジニアの雑記帳

クライミング、ボルダリング、モノづくりについて情報が少ないなーと思った事を書いていきます。

【ボルダリング クライミングシューズ】トゥフックしやすいシューズの選び方

ライミングシューズを選ぶとき、トゥフックがかかり易いかどうかって、大事な評価ポイントの一つだと思います。上級者の人々が、このシューズは大きめにしたからとか、柔らかいからトゥがかかりやすいとか言ってると思いますが、いざ選ぶとなると難しいですよね。

私は室内ではトゥフックを多用する方なので、割と重視します。

トゥフックのしやすさを判断する時のポイントを書きます。

 

今まで履いた中でトゥフックしやすかった順位

主観でトゥフックしやすかったシューズを挙げます。

1.SP マーベリンク(EU38)

1.SP スクワマ(EU38)

1.SP パイソン(EU37.5)

4.FT アナサジベルクロ ラバーコート改造(US7.5)

5.SP パイソン(EU37)

6.SP フューチュラ(EU38)

7.SP ソリューション(EU38)

8.SP ミウラ ラバーコート改造(EU37.5)

 

もとからトゥフックがかかりやすいシューズばっかり(笑)。立ちこみたいのでちょっと攻めたアナサジアローヘッドと、ブラックウィングの他は、実用上問題なかったです。

スクワマ、マーベリンク、パイソンは、一発目で適当にかけても失敗することが少なかったので、どれも素晴らしく良かったです。

 アナサジのラバーコート改造は、アナサジプロの劣化版のような感じです。ベルクロが若干気にはなりますが、使いやすくて気に入っています。

履いてみた時に確認するポイント

最重要ポイントは、履いた時に足を反らせて、親指と人差し指の関節が出っ張るかどうかだと思います。

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赤丸で囲った場所が関節の出っ張り部分です。試し履きしたときはここを確認します。

ラバーが貼ってあると、滑り止めと摩耗防止になって尚良しです。後からラバーコートをするのもありです。

 

シューズのサイズ

シューズが柔らかかろうが、ダウントゥだろうが、ゴムが貼ってあろうが、サイズ選びが一番トゥフックに影響が出ると思います。

大きめサイズだとかけやすく、小さめで攻めすぎるとかけずらいです。

どんなにトゥフックしやすいと評判のシューズでも、攻めすぎるとかけずらくなります。

ここから先の話は、立ちこめる程度に程よく指が曲がった状態で、攻めすぎないサイズでの話になります。

 

柔らかいシューズ・硬いシューズ 

トゥフックで大事なのは、ソールの硬さではなく、つま先を反らす事ができるかどうかですね。柔らかいシューズはトゥフックをかけやすい物が多いです。

 

写真は柔らか系スリッパの代表、スポルティバのマーベリックです。かきこむ為に足を曲げた上の写真の状態では、トゥフックはかかりません。ホールドに引っかかる出っ張りが無いためです。

 

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柔らかいシューズはつま先を反らす事で、ヒールフックがかかるようになります。硬すぎると反らす事ができませんので、このような事はできません。

スポルティバではスクワマ、フューチュラ、スカルパではドラゴなどが人気ですが、いずれも柔らかめのシューズですので、足を反らす事でトゥフックをかけることができます。

 

ダウントゥ・フラット

ダウントゥシューズと、フラットなシューズでは、フラットなシューズの方がトゥフックしやすいです。

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少し分かりにくいですが、出っ張りがあることが分かります。フラットシューズですと、つま先が曲がった状態なら、自然とこのような形になります。

レースアップだと靴ひもが少し邪魔ですが、丁寧に置けばトゥフックはできます。

 

上の写真のようにダウントゥしているシューズは、つま先が下を向いた状態で固定されてしまい、反らす事が難しいのでトゥフックは難しくなります。

 

スリッパ・ベルクロ・レースアップの違い

最近は、スリッパや一本締めベルクロが流行っています。どちらも、足の甲にベルクロやレースが無いため、ラバーの面積が広く取れてトゥフックしやすい物が多くなっています。

スリッパや一本締めベルクロでトゥフックしやすい理由はもう一つあって、足の甲の締め付けが弱いため、足を反らせやすいと言うのもあります。これは、立ちこむ時に指の力が必要になるので一長一短ですが、トゥフックにはプラスに働きます。

しかし、シューレースを非対称にして、親指側にラバーを貼ったモデルなども出ており、レースアップなども改善が見られますね。

 

トゥフックが難しいとき、ベルクロやレースアップのシューズで、少しでもかけやすくするには、以下の記事も参考にしてください。

 

sphendon.hatenablog.jp

 

 

スポルティバ ソリューションの場合

ダウントゥで、足の拘束感も強めです。それなのに、なぜかトゥフックがかかります。ちょっと特殊なので別枠で書きます。

 

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ちょっと分かりにくいのですが、ソリューションは赤丸の部分が立体的に作ってあり、最初から出っ張りがあります。

 

普段は写真のようになっていて、出っ張りはあるのですが、そのままでは角度的に引っかかりが悪いです。

 

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しかし、つま先が少し反るので、うまく引っかかりポイントができあがります。

 

ソリューションを皮切りに、立体的にトゥボックスを作るシューズが出てきましたので、最近はダウントゥしていてもトゥフックしやすいシューズが多くなってきた気がします。

ファイブテンのハイアングルも、トゥボックスが立体的に作ってあります。ダウントゥであまり柔らかくないですが、ソリューションと似たような理屈でトゥフックがかかるようです。

 

他にも選択肢が増えたためか、コンペでソリューションを使う人が、徐々に減ってる気がします。しかし、最近のダウントゥシューズの流れを作っただけあって、良く考え抜かれてます。

 

まとめ

トゥフックしやすいシューズを選ぶ時に、大事な項目は以下のとおりです。

・サイズは攻めすぎない。

・柔らかい方がトゥフックしやすい。

・フラットシューズの方がトゥフックしやすい。

・ダウントゥでも、トゥボックスの作りで弱点を補っている物がある。

・ラバーはあった方が望ましいが、ラバーコートもできるので絶対ではない。

 

結局、サイズが超重要ですので、履いてみて、自分の足で確かめてみて確かめることがおすすめです。