ブラックダイヤモンド ATC パイロットのレビュー【クライミング】
ブラックダイヤモンドのブレーキアシスト機能付きビレイでバイス、ATCパイロット(Black Diamond ATC pilot)を使用する機会があったのでレビューします。
ATCパイロットの紹介
商品紹介サイトを貼っときます。(手抜き)
メリットと使った感想
私の場合は、ジムでのビレイか、シングルピッチのボルトルートに限っての使用になります。マルチピッチでは元々使えず、ロープを自分の意志通りに流せないので、カムやナッツ、ナチュラルプロテクションの対応に不安があるからです。
用途は限定されますが、メリットも大きいと感じます。
基本的には、ブレーキアシスト機能に頼らなくても大丈夫なようにビレイをするべきです。
ですが、ジムなどビレイの回数が多い場面で、何千回もビレイして絶対に一度もミスをしないか?と問われた時に、やはりブレーキアシスト機能があった方が良いと思います。
また、他のセミロック式のオートビレイでバイスは、副作用として繰り出し時に引っかかる物が多いのですが、ATCパイロットは比較的繰り出し時の引っかかりが少ないと感じます。
今まで触ったロック機能付きのビレイデバイスの中では、最も直感的に操作しやすかったです。
カラビナとの相性
ベーシックカラビナや、ロック機構がATCパイロットに引っかかって制動が効かなくなるタイプは禁止で、HMSを使用するというのはまあよく分かる制約ですね。
ビッグエアーパイロットパッケージで、カラビナとセットになって売っています。
ロープとの相性試験も一番手厚く行われていると思われますし、カラビナが不意にひっくり返ったりしないロック機構は、ATCパイロットを使う上では合理的です。
多少値段は上がりますが、併せてセットで買うのが無難でしょう。
Black Diamond(ブラックダイヤモンド) ビッグエアーパイロット パッケージ BD14025
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初心者向きかどうか
初心者の1つ目に進めている人もいますが、条件付きだと思います。
ビレイの技術は、初めてでも、正しいやり方をちゃんと予習して、理解してから実地で教えてもらう必要があります。
そんな中で、周りで誰も使っていないデバイスを使う場合は特に、自分で勉強して、自分で練習して、実地でのリスクもふまえて使いこなす責任があります。
上級者でも、習熟度、実績などからビレイデバイスに関しては保守的な人も多いため、このタイプのビレイデバイスを触った事が無い人も一定数いると思われます。
初心者は教えてくれている人が使った事が無い場合は、最初はおすすめできないです。
また、ATCパイロットでは、マルチ、アルパイン、懸垂下降はできませんし、クラックでは前に書いた通り、弱いプロテクションの場合にロープを意図的に流して墜落の衝撃を和らげる事が難しいです。
こういった用途で使用する場合は素直にATCガイドなどを選ぶほうが無難だと思います。
Black Diamond(ブラックダイヤモンド) ATCパイロット BD14020 ブラック
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Black Diamond(ブラックダイヤモンド) ATCガイド BD14014 ブラック
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