ボルダリングの持久力向上には長物課題がおすすめ【クライミング ボルダリング トレーニング】
ボルダリングをやっていて、持久力やレスト技術はすごく大事だなーと感じることがあります。
ボルダリングで持久力をつけるために効果的な、長物課題トレーニングを紹介します。
リードやトップロープは、ルートが長いので持久力を着けるのに向いていますが、そもそもボルダリングしかしない人、ビレイパートナーが安定して確保できない人もいると思います。
そういう人には、長物課題がおすすめです。
長物課題って何?
数十手の長さがあるような、かなり手数の多い課題です。普通の課題は長くても10手程度ですが、それと比べるとかなり長い時間壁に張り付いていなければいけません。
スタートとゴールと使ってよいホールドだけではなく、使うホールドの順番が決められているのが普通です。
ジムによっては長物の表示があるところもありますし、ファイル課題などで書かれている場合もあります。
長物課題練習の効果
・持久力アップ
持久力が上がると、ホールドの上で耐えていられる時間が長くなり、手数の長い課題を落としやすくなります。
また、迷っているうちに力尽きる事が減るため、課題を一撃で落とせる確率が高くなります。
・レスト技術の上達
上手にレストして、腕のパンプを押さえないと長物でゴールする事は難しいです。
体勢を安定させて、きつくなる前に腕を下げて休ませ、パンプを防ぎながら登る事を意識すると良いです。一手ごとに左右をレストさせつつ登るのも効果的です。
・疲れた状態でムーブを起こす力の上達
核心を乗り越えて疲れた状態だと、普段はできるはずのムーブでも失敗する事が増えます。後一歩でゴール落ちするとものすごく悔しいですよね。
疲れた状態でムーブを起こす訓練をしておくと、その状態で自分がどんな動きができるのか分かるようになります。
単純な筋持久力だけでなく、課題をフィニッシュしきる技術も磨く事ができます。
・ホールドを探る能力の上達
どんなにオブザベーションをしっかりしても、触ってみないと分からないホールドというのはあります。
体勢を安定させて、ホールドを探りながら持ち方を考えるのはスタミナを消耗します。登りながらホールドを探る能力の上達が期待できます。
・横方向、下方向の動きの上達
横方向にトラバースしたり、下方向にクライムダウンする動きは、ジムの課題だと練習が不足しがちです。
長物では、壁一面のホールドを使用する事が多いので、横移動や下移動が沢山出てきます。
長物課題は簡単に自作できる
上手い人のアップの風景を見ていると、即興で課題を作って適当に長い課題をやっている人もいます。実は、つかみやすいホールドを選んでつなげると、長物を覚えるよりも簡単だったりします。
例えば、自分が落とした課題で使われていた持ちやすいホールドの目星を付けて、壁を一周ぐるっと回るコースがあるか考えてみて、まずはトライしてみましょう。
案外簡単に即興で登れたりします。
おすすめのルートは、八の字を描くか、逆走で2週目を回る事です。丸を描くと、右側から登って左側から降りるというように、方向が固定されてしまいます。
簡単なホールドから始めて、途中に苦手なホールドや、課題で使用されていないホールドを組み入れたりしながら練習するとさらに効果的です。
まとめ
いかがでしょうか。
ジムのテープ課題で少しでも上のレベルを目指してガンガントライするだけだと、頭打ちになったなーと思う段階が来ると思います。
トレーニングにバリエーションを持たせると、総合的にクライミング能力の底上げがはかれますので、長物も練習に組み入れる事を強くお勧めします。