ボルダリング好きエンジニアの雑記帳

クライミング、ボルダリング、モノづくりについて情報が少ないなーと思った事を書いていきます。

クライミングジムのリーチ課題は是か非か【クライミング ボルダリング】

最近、上手い人から初心者の人まで、いろいろな人とセッションをする機会が増えて、リーチが短い人とも話す機会も多かったので、少し考えてみました。

結論は特にないのですが、考えをまとめたものを書きます。

 

ジムを外岩の練習として捉える場合

外岩のトレーニング場所としてジムを考える場合は、ジムでは練習が不足しがちな課題があると思います。リーチに関する部分では、以下でしょうか。

  • 身長が高い人が腕を伸ばしてやっと届く課題
  • 身長が低い人がコンパクトに体を折り畳む課題

想定ムーブと違うムーブを繰り出す事もあるので、練習できないかと言えばそうとも言えないのですが、やはり使うケースは少ないと思います。

外岩は人間のリーチなんて忖度してくれないので、リーチのある人がリーチを武器にするのは当然かと思います。(人間が課題を作る以上ある程度は限定されるが)

そういった外岩での課題を落とす事に重きを置くのであれば、ジムでリーチが無ければ登れない課題も練習した方が良いし、レギュラー課題とするかは疑問ですが、ある程度そういった課題を用意する事は正当化されると思います。

 

コンペで勝つ事、ジムでのグレード向上を目標と考える場合

コンペでは極端な身長の選手しかできない課題は、極力排除される場合が多く、外岩を相手にする場合と比べて極端な課題を設置する必要は低くなりそうです。

しかし、どういうムーブがどこで役に立つかと言うのは分からないので、トレーニングとしてはやっておいて損はしないはずです。

技術の向上を意図するのであれば、リーチ依存の大きい課題も用意されていても良いのかなと思います。

 

単純に趣味、楽しみとしてクライミングを行う場合

ジムでも、グレードの向上に重きは置かないで、楽しみや健康のために登っている人も一定数いると思います。

初心者〜中級者をメインターゲットとして、クライミングの入り口としての機能を重視するジムもありますし、そういったジムで極端な課題が多いと言うのは違和感を覚えます。

また、ジムの課題を落とす事が目標になっている人もいますので、そういった人のやる気を削がないというのも考慮すべきなのでしょう。

 

コンペで身長が低い人も優勝している話について

これって良く言われますよね。

ただ、コンペ課題は身長がある程度低い人でも不可能課題にならないように、注意を払って作られている場合が多いと思います。(時にはそうじゃない課題が物議をかもしたりしますが)

メンタルの持ちようとしては身長の低い人の活躍は励みになりますが、ジムではさすがにそこまで注意して課題を設定する事は難しいですし、リーチが低い人が登る場合は全く違うムーブになるケースや、グレード感も違う場合があるのは仕方ないでしょう。

 

ジムの課題作りは難しいと言う話

ごちゃごちゃ書きましたが、結局はジムのコンセプトとか、どういう人がそのジムに多いのかによって課題は設定されるべきですが、それでも遠いホールドを取るというのが難易度の重要な指標になる以上、リーチとかグレード感というのは難しい話題だなと思います。

いろいろな人がクライミングをしていますし、〜さん○級なのにできないのとか、自分が登れたムーブを押し付けたりとか、自分の感覚を人に強要しないように気をつけていきたいと感じました。