ボルダリング好きエンジニアの雑記帳

クライミング、ボルダリング、モノづくりについて情報が少ないなーと思った事を書いていきます。

【クライミング】ムーブと体の各部位の重さ、重心移動について

 

人間の体の各部位の重さ

体の部位の重さは個人差がありますが、下の数字に近い資料をよく見ます。

クライマーは上半身が若干重い人が多いでしょうか?

f:id:sphendon:20190221215412p:plain

https://www.advancesinpd.com/adv96/pt2volume29-96.html

ざっくり分かることは、圧倒的に胴体と頭の比重が重いことです。

  • 胴体+頭で体重の約半分
  • 片足で2割弱、両足で4割弱
  • 腕は両方合わせて1割強 

 

スラブ・垂壁について

垂壁でのバランスのとり方で例えると、

  • 横方向のもも上げ=上半身の8~9cmシフト
  • 足を90度横に伸ばす=上半身の12cm程度のシフト

足では大きな動きでも、上半身を少しシフトさせるだけで同じ量の移動ができます。

背骨や腰を使った姿勢のコントロールは、かなり重要ですね。

 

私はスラブ・垂壁は苦手なのですが、うまい人のムーブをなかなか盗みにくいと感じています。おそらくムーブの種類よりも、上半身の重心位置の微妙なコントロールが肝になっていて、ぱっと見では分かりにくいからかなーと思います。

 

強傾斜について

強傾斜ではどうしても、腕の負担が大きくなります。

135°の壁で、両足を水平にして、腕は垂直にぶら下がった場合、全体重の9割近くを腕で負担することになります。足の重さすら腕で負担する必要があります。

 

壁に体を近づけ、入り込むことで足の負担分をかなり増やせますが、引付け力が必要なので、腕などへの負担はやはり大きいです。

リードの選手達はキョンを有効活用してレストしていますが、深いキョンで足の支持点を腰に近づけつつ、壁に体を近づけることで、上半身の負担を劇的に軽減できています。

 

キョンは膝への負担が大きいこともありますが、やはり有効活用すればメリットは大きいですね。膝周りの筋肉を徐々につけて、故障なく使えるようになりたいです。

 

その他

興味本位で試算してみましたが、ちょっと驚いたのは足単体での重心移動効果が思ったよりも小さいことです。フラッギングだけでは、思いっきり上半身を倒したときの重心移動を賄えないことになります。

改めて、軸足を中心としたモーメントを極力発生させない、全身の姿勢づくりの大事さを感じました。